花形装飾活字を愛でる その33

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紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。

2278と2279。
もう書く事もないと思うんだよね。
いいじゃんいろんな理由無しで見て欲しいこの素晴らしさを。
まず、ここまで拡大しても耐えれる鬼のトレース。
これ完成させるのに1日6時間くらいかけて2週間程かかってます。
やってもやっても終わらないまるでループな作業。
思い出しただけで吐きそうです。鬱になるかと思った。
工場として考えた時に、
全部そうやった訳ですが、
引ける線の長さ決まってるんですよね。
その時間の前後は装飾際どさや版の状態によるし、
まず大きな装飾という事はそれ相応の時間がかかっちょる訳です。
あ、苦労話は後々するとして、
これは難儀でした。
厳密にいうとここからが鬼の道でした。
2269と2270も含んでもいいと思います。
版の巨大さもあるんですが、
その曲線の繊細さとトレースしなきゃならん実質の長さが半端なかったです。
今までのやつももちろん丁寧に有り得ないクオリティになっていますが、
ここからまずは拡大して見て眺めて酒の一献でも呑んで欲しいような、
そんな自分で言うのもなんですが修羅のような出来になってます。
おそらくですが、
2269と2270も含めて、
このシリーズの肝の部分であると考えています。
これらを中心に見据えて使う事でこのシリーズ色を全うするような、
その為に今までのものは補助するものでしかなかったと、
そこまで言っても間違いではない、
自由で華麗で魅せてくれてドキドキさせてくれる装飾です。
ただ、
単体で既に圧倒的な素晴らしいイメージなだけに、
使用のバランスを間違うとあっという間にそのバランス崩す。
使ってみたく、
そして難しい選択をしなくちゃならん版だと言えると思います。
つまり、
理屈では無い部分、
五感、または五官を駆使して何よりも、
自分の感覚と経験と美意識の部分で組むべき装飾でなのです。
マニュアルの部分でいえば、
今まで愛でてきたものを思い起こせば充分であり、
それを踏まえながら版のそのものを見てその美しさを消さないように、
努力する器用さが求められます。
図案的には、
大きく2つのブロック分ける事が出来ます。
それも書いてきましたし見ればわかるのですが、
植物的なものと、流動的なもの完璧に分かれます。
が、それはもうこれからは書かないようにします。
ここからは自分の感覚でそれを信じたものが絶対にいいと思います。
もしかしたら植物的、流動的以外に視点があるかもしれない。
単にボクがそうだとそれが一番近いと見ているだけですし、
ボク自身も他に幾つかのエッセンスを発見しています。
今回までの解説を疑ってください。
そういう視点で是非、これからの装飾を見て欲しいし、
実際に使っていただけてる方には、
そういう風に使って欲しいです。
なので今回は敢えて何も書かない事にします。
まずこの版を見て自分の価値を育んでみてください。
そして、
今回からでもオッケーですが、
その視点をコメントでも個人的にメールでもありですので、
教えていただけないでしょうか。
そして次回から、
ボクもいろいろな視点を書いていけたらと思います。
それに対して自分はこういう風に見たとか教えていただけないでしょうか。
是非お待ちしております。