花形装飾活字を愛でる その134

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エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。

「波紋」と「対岸」の関係についてです。
能動的な「波紋」に対して、
受動的な「対岸」は、
互いに近づけば近づく程に関連性を高め、
離れれば離れる程に、
「対岸」の「波紋」に対する傍観者っぷりというのは、
半端なく高まっていきます。
同じ紙面にある以上は、
水草」を使う使わないに関わらず、
その関連性を完全に断ち切るのは絶対的に無理であり、
逆に融合する事もまた無理な話なのです。
で、あるのならば、
水草」を使用する事で、
その要素を最大限に生かす発想で考案したのが、
この2つの関係性にこそある訳です。
まず、
受動的な「対岸」の内側に注目して欲しいのですが、
内側の情報は、外側の情報との関係を一切絶ち(実際には絶っていない、もしくは絶つという振る舞いをしている)、
前回も書きましたが、
それこそ「対岸の火事」のように内側の情報が、
外側の情報を伺っているに過ぎない状態を作り出しています。
能動的である「波紋」は、
受動的である「対岸」の効果によって、
その紙面における空白の動きの部分は、
「対岸」を設置しない場合よりも強さを増すのと同時に、
その効果的距離を縮める結果となっています。
これは「対岸」が「波紋」に近づけば近づく程に、
反応を強め、
「波紋」に多きな影響を与えます。
しかし、
受動的である「対岸」の内側は、
その反応には一切の変化はなく、
ただただ、
「対岸の火事」として傍観するのみなのです。
実は、ど勘違いして一回分の予定していた内容を飛ばしてしまいました。
次回は「対岸」の文字情報配置の在り方に戻ります。
申し訳ないです。