花形装飾活字を愛でる その185

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なんでまたこれやねん。と自分にとりあえず突っ込んでおきます。なんか一回作ってみたかったんだよね、という一面と、持っておきたかったんだよねという、なんとも単純明快な理由から作りました。今回のものについては、元々あるものからのサンプリングであり、技術的にも古いものを引用しつつ、装飾に関しても、相当パクってます。だからオリジナルという訳じゃないです。かと言って元にあるやつがオリジナルともなかなか言い難い。なんかそういう感じのものです。いや、ほんと一回使ってみたかったし、持ってたら自慢できるかなーという一途でしかなかったりするんだけどね。多分、今回の制作でボクの花形装飾活字そのものの設計の公開は一応の終了とさせていただきます。もう、なんかわかったし、これ以上は第三者にもう少し期待されたら作ろうかなという感じ。自分からの行動では作らないと思います。まあ、気が向いたらわからないけどね。この10年で花形装飾活字というのが凄く分かった。この花形装飾活字というものを知る事で、同時にグラフィックデザインとは何かを知る事にもなったし、広義で解釈も可能になった。なんだかんだいって、一枚の白紙の紙面で起こっている出来事でしかない。なのに、こんなにも美しい!と感じたり、喜びや感動をしたり、その一旦でもある花形装飾活字という解釈の難しいものを、いかに自分のグラフィックデザインに取り入れていけばいいのかというのが、今回の、といっても10年に渡る道のりだったけれど、その判断を下す、いい判断材料でもあり、なんとも充実した研究資材だったような気がします。これは、この花形装飾活字というものは、まだまだ計り知れないポテンシャルを秘めていると思います。これから新しいステップに向けて進んでいきたいと考えています。前々から書いていますが、その方向性は大きく分けて3つ。1つはそれらが使われるシーンを自らの使用で開拓していく事、そして、第三者への花形装飾活字の提供をしていく、最後は、今まで作ってきたものの価値を引き上げる、あ、あと、今行なっている配布の活動は継続して続けていくつもりです。もしかしたら近々、配布の条件を厳しくするので、手に入れるなら今のうちかもしれませんwとくに今回の花形装飾活字については解説は行なう事はいたしません。ていうか別に新しい事もないし、既存の方法論で使えるので。ただ1つ、少し水草っぽく使えるように工夫しています。曲線に関して少し平仮名の肉に近いもの仕立てています。いわば線として曲線ではなく、肉として曲線を線で表現し、それを古典的な装飾に当てはめた感じです。単に当てはめただけなので、早く出来上がった訳ですね。ちなみに001とナンバリングしているのは、含みです。新しい発想で作って公開する事はまずもうありませんが、古典的なものに関しては、もしかしたら気が向けばやるかもしれないwという感じ。なんというか今回のこのOLDTYPE001に関しては、ずっとこういうのは作れる知恵も技術もあったんだけど、その中で「水草」や「FUJI」が生まれてきたのだという事を知ってほしかったんだよね。なんでimagestを実験と呼んだのかも加えてです。ていうかオレ、こんなんもばっちり作れんだぜ!みたいな。いわば、この10年間は準備期間でした。これから大筆振って、この花形装飾活字達を使っていきたいと思います。グラフィックデザインに関しても既にボクにとっては、過去の幻影になってしまっているかもしれません、それくらい、全力で両腕使って関わってきたつもりです。これ以上はなんか泥沼にはまって、行き着く先は同じような気がするしね。単なる花形装飾活字の設計者でいようとも、単なるグラフィックデザイナーであろうとも思ってません。これからの活動にご期待ください。ある意味おおいに期待を裏切る結果を残していけたら幸いです。では、それでは一応ではありますが、これにて研究の報告を最後にしたいと考えております。今まで本当にありがとうございました!

あ、終わるような書き方してますが、この「愛でる」に関しては、花形装飾活字の活動の報告として使っていきますんで、今後ともよろしくお願いします!