花形装飾活字を愛でる その24

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紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。

2268。
2254の装飾強めバージョンです。
これってスゲー不思議な図案です。
配する向きや組み合わせる図案によってイメージが変わるのはもちろんなのですが、
向きが同じ組み合わせる図案が同じでも、
そのシチュエーションによってそのイメージが変わるのです。
順応性に優れているといえばそれまでなのですが、
どうやらそれだけではないようです。
その原因はこの図案の装飾にありそうです。
まず1つは対象的である事。
もちろん今までにも対照的な図案はありましたが、
これほどまでの順応性はなかったように思います。
重要なのは、
これが整理性よりも装飾性を優先した図案を紹介するにあたって、
初めての対象的な図案という事です。
2254と同じでありながらその要素の違いは大きなものがあります。
今まで装飾性を優先した図案は1対で2つでした。
けれど、
これは1つです。
そしてコンセプトは同じ。
2つに割ってそのまま拡大して使えば通用しそうです。
つまり、この図案には2つの流れがあるという事なのです。
1つの図案の中に2つの流れ、
今までの対象的な図案はそうではなく、
何か1つの象徴的なイメージを描いていたように思います。

例ではそれを使いきれてない面があるのですが、
その1つの要素として、
流動的かそうでないかという違いをもたらす事が出来ます。
これはイメージの問題なのですが、
その操作弁というかただ流れているイメージに、
的確なビジョンを与えているように思います。
もっと書くと、
その発端にもなりうるんです。
例の場合は、上部に配する事で、
その流れの発端、
下の方ではその膨大なイメージを上手く収拾しコントロールしているのがわかります。
いわゆる順応性の部分、
操作弁の部分が見てとれます。
使いやすくそして懐の深い図案なのです。