花形装飾活字を愛でる その26

紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。

実は今回は版の解説ではありません。
さぼった訳ではないんですよね。
例を作ったら、
画像の容量が思いのほか大きくなってアップ出来ないくらいになってしまって、
いい感じのが出来たのにアカンようになって作り直す元気もなくって、
今に至ってるんですよねえ。
なので解説はお休みして、
制作の苦労話とか、
このデータがいかに凄いもんなのかを書こうという魂胆なのです。
本当にこのデータ欲しいと思うような人はいないのか心配の最中、
文章が一通もこないので興味を持って貰うための、
いわゆる営業という訳です。

そもそもなんで花形装飾活字のトレースだったのか。
オイラの畑はグラフィックデザインなんですが、
それは印刷への興味でもありました。
最初にマックに手を出したのは、
コンピュータグラフィックというものの可能性を感じてのものでした。
いろんな事をやった結果、
その限界と可能性の無さに愕然とする事になります。
そのヒストリーはいつか書くとして、
とくにアウトプットの時点で、
当時はインクジェットに夢中でしたが、
その色再現の限界や画の表現性は、
かならずしも満足のいくものではありませんでした。
この失敗は今回のトレースに大きく反映します。
それまでは、
コンピュータの画面での完成が最終のイメージだったのです。
素材を取り込みアレンジして完成させていく。
その作業は面白いものでしたし、
勝手自由に色々出来るのは夢中になるのに充分な要素でした。
ある時にひょんな事から仕事が舞い込むようになります。
イベントのフライヤーから商店のチラシまで幅広く頼まれるようになります。
同時にその頃はWEBデザインにも手を出していました。
当時は素材をパクるのはなんのそので、
それでもウン万円のお金をゲット出来ました。
時代的にまだまだコンピュータでデザイン出来る事がめずらしい事だったのです。
次第にオリジナリティよりも再現への興味が移っていきます。
有名なポスターを真似る事でその満足を得ていました。
そこで1つの事に気付きます。
どんなけコンピュータ上で再現しても、
アウトプットの時点で技術が違う事から、
まったくあてが外れていたのです。
ますます再現する事へ興味は強くなります。
紙やインク、網点のスクリーン線数、色の重ね合わせ、特色…等々、
それは同時にオリジナリティとは何かを問う旅路でもあったような気がします。
その時には既にどこもかしこも、
コンピュータ4色印刷のフルカラーのオフセットでしたし、
紙も一定のもので写真も解像度に依存するものでした。
ある程度の自由が効く印刷をするには、
業界に入るか、
少し割高でも(特色が高すぎやねん)やってくれるとこ探すか…、
くらいしか道はありませんでしたが、
オイラはそれらの道を選ばず独自の在り方を探る事にしました。
5年前の事です。

あ、長くなってしまった。
続きはまた気が向けば。
文章待ってます!!