花形装飾活字を愛でる その51

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間接的な文字との連携。
言うてもそーんなに華やかさはないんですが、
これを知ってるか知ってないかで、
スゲー差が出てきます。
前はどちらかというと文字の情報に対して「階層」を付けた訳ですが、
今回は文字の情報を「分断」する方法です。
ただ、これについては、
とくに敢えて説明する事でもなく、
この4回の基本さえキチンと押さえておけば、
おのずと出来ていたりします。
が、
発想的な事なので事でもあって、
同じ技術でもその使用の範囲で利用の方法も変わってくる一例でもあります。
単に囲むのではなくって、
読者への配慮を忘れない事で、
その組み方は単に美しいだけのものでは無くなります。
技術が無くたって結局は愛なんですよね。
既にキチンと美しいものが目の前にあるので、
組むというのは何かこう造形的で専門的なような気がしますが、
本当に大切なのは気配りというか丁寧するみたいな部分で、
後は少しの工夫とアイデアがあれば、
なんとかなっちゃうんですよね。
だって既に美しいんだもん。
にしても昔の人はよく考えましたよね。
ここまで最強に完成させた言わば「素材」を予め用意しておけば、
その後はランダム性の妙で無限なバリエーション簡単組めるもんね。
時代とか技術的背景があるんでしょうけど、
下準備にどれだけ手間をかけちゃってるんでしょう。
つまり、
組む作業そのものは、
ずばり難しいものではなく、
版がしっかりしたものであればあるほど、
簡単に誰にでも出来るという事になります。
この可能性の凄さは機会があれば書くとして、
今回の間接的な文字との連携にしても、
それは変わらず。
結局は技術的な部分ではなく、
先ほども書きましたが、
どれだけ気配りと丁寧に出来るかにかかっています。
そして、
何よりも簡単なんです。
なので、
素晴らしいものではあるんですが、
その意図や少しのルールさえ踏まえておけば、
難しいものではなく誰もが使えるものなんです。
その部分を感じていただければと思います。