花形装飾活字を愛でる その54

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紹介しておりますエンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。

くっつける。
これもまた花形装飾活字の醍醐味です。
版によっては線で終了しているものがあり、
その線の部分と同じく線で終了している2つの版を組み合わせる事で、
くっつける事が出来ます。
これは予め用意されたものであり、
設計上で予定されたものであると考えられます。
ところにより、
くっつける作業は楽しいのですが、
気をつけなくてはいけない点が2つだけあります。
1つは目的意識をキチンと持つという事です。
実際に作業する場合に絶対にくっつける必要はないという事です、
くっつけるという事は版が2つ分になり、
イメージ的には単純に大きくなりますし、
それだけ場所もとります。
なので良く考えてここで使うんだという意識があってこそ、
このくっつける手法は使いこなせるものなのです。
失敗すると装飾のバランスを崩すだけでなく、
情報も圧迫されて読みにくくなります。
もちろん、それが意図であるという前提ですので、
圧迫する事もまた意図であれば問題はないと思います。
もう1つは、ルールの策定です。
例えば、くっつけた一組の版があるとして、
それをくっつけずに同じ場面でバラバラに使うのは、
基本も知らずに、
ジャズのソロを演奏するようなもの(スィングガールズ参照)
なので止めたほうがいいでしょう。
まずは基礎をしっかり押さえて、
ルールを策定し規則正しい組版を目指しましょう。
そのなかでこのくっつけるをポイント的に置く事で綺麗に仕上がると思います