花形装飾活字を愛でる その107

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エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/をご覧ください。
お待ちしております。

基本的な使い方としては、
「連結」にこそこの花形装飾活字の魅力が発揮されます。
もちろん今までのルールにても使う事が出来ます。
が、
やはり一番の魅力は、
前回の画像が一番分かりやすいかと思うんですが、
連結による図案の作成です。
そしてなおかつ同時にそれらを組み合わせて、
花形装飾活字の役割としても機能するところにあります。
今までの花形装飾活字は、
図案が予め決められており、
それらを配置する事によって、
その組み合わせを楽しむものでしたが、
今回のイメジスト(http://www.miwakazuki.jp/imagest/)の花形装飾活字では、
それをもう少し掘り下げて、
版そのものの設計も出来るようになっています。
それは、
現在におけるテクノロジーに併せた、
花形装飾活字という在り方を提示しています。
自由に配置出来る事で、
組む人によってのオリジナリティが確保されています。
各個の図案を単純なまでに追求する事で、
一定のルールの元で自由に図案を作成する事が出来ます。
とくにこれを使う場合には、
花形装飾活字の組む際の基本を、
予め掴んでおいた上での使用を推奨します。
何故なら知っている場合と知らない場合で、
組んだ時の完成に大きな違いが生じるからです。
版そのものは単純な装飾ですが、
組み合わせる事で無限の可能性を発揮する事が出来ます。
もちろんこちらの意図に併せて使っていただく事で、
設計の概念に沿った使い方が出来ます。
これからそれらを書いていく事になりますが、
今回の花形装飾活字については、
それが全てではなく、
あくまで自由です。
実は、既に数名のデザイナーの方に試験的に使っていただきました。
その際にはルールは伝えませんでしたが、
なかなか面白い結果になりまして、
それも併せてこれから書いていきたいと思います。
自由という掘り下げとはなんなのか、
自由だからこそ本当の意味で「個性」発揮されるそのスタンスの提示とはなんなのか。
そして、その上で設計として正しきルールで組むという事を絡めるとどうなるのか、
次回へ続く。