花形装飾活字を愛でる その165

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それともう1つ。fujiでやってみたかった事。それは工夫をせず、直球ストレートなものを作るというもの。花形装飾活字としてでもそうだし、今まで自分がやってきた総集編なつもりで、進化させる部分は進化させて、丁度良い具合の量産型を構築する事が今回の目的でもありました。「使いやすい」「わかりやすい」を念頭に置きながら設計をし、各パーツの役割分担という事にはせずに、どのように使っても、それぞれの味が出るようにデッサンを繰り返しました。また、それが簡単なものにするのと同時に無意識のうちに繋がっていく感覚をいかに味わってもらうかという点についても随分考えました。誰もがカッコヨク組める花形装飾活字。そして使う人が変われば組み方も変わるというエッセンス。この2つの同居が、全ての最優先事項でもあったし、これらをクリアする事で、自然と質の良い花形装飾活字が生まれるのではという確信みたいなものがあったように思います。それが完成という一方通行ではなく、用途があって使用するという前提は、やはりグラフィックデザインという考え方に近かったし、また1つ、今回の設計で大きく成長出来たような気がします。繰り返して書いて申し訳ないんだけど、それそのものが完成ではなくって完成域に達していながらも、それが使われるという前提を作るというクリエイティブ、その到達点。花形装飾活字のコツ掴めたような気もしてます。