花形装飾活字を愛でる その126

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停滞したイメージ。
イメージは停滞すると物質となります。
動的イメージもそれは同じで、
流れをぶつけると自ずと動きを止め物質へと変化を遂げます。
このやり方ってのは、
西洋の花形装飾活字図案に見られる特徴でもあって、
あれって結局流動系とかあったけど、
図案内でウマイ事流れを外に出さないように完結させてるんですよね。
それが同時にあれほどの完成度を実現しているだけど。
今回のこの停滞したイメージ。
物質化しているのにも関わらず、
まだ文字が勝っているのに気付きますでしょうか。
それは、
この「水草」今までのイメージの在り方を根本的に変えたからなんですが、
考え方として水滴を主体とすればわかりやすいかもしれません。
その効果というのは、
今回の停滞したイメージに限らず、
一定の流れで動的パターンを使ったとしても実は現れています。
水滴とする事で、
ぶつかるインパクトのイメージを、粒子と粒子が、
融合(吸収でもいいか)するようなイメージでお互いを取り込みあう瞬間を、
クローズアップしているのです。
楕円の形状的も単に綺麗な楕円せず、
このような楕円にしている理由の1つに上記のが言えます。
インパクトの瞬間の力を抜く事で、
むしろお互いがにじり寄ったと言うべきか、
力強さと組合した時の不自然さを一切排し、
むしろ受け入れる形状にする事で、
物体化そして停滞イメージへとスムーズに移行する事が出来ます。
この機能を多様すると、
紙面そのものの視点移動は、
流動的であるその時よりも限定的になる事は避けられず、
情報同士の関連弁としての役割は下がる事になります。
ただし、
それは機能でもあるので、
ウマク使う事が出来れば、
要所要所の情報のイメージの釘付けのような役割を与える事が出来、
また遮断する場合にも、
動的パターンを使用する方法の中では、
最も効果の高い方法であると言えます。
なんだろう、
紙面の無重力感が増す方法、が伝わりやすいかな。
動的パターンの停滞イメージ機能でした。