花形装飾活字を愛でる その128

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止めグループの基本的な使い方です。
止めグループの「根」の特徴は、
向きによる動きではなく、
重力の方向を示していることです。
下向きに配せばリンゴは下に落ち、
上向きに配せばリンゴは上に落ちるという具合で、
異質空間形成のイメージが、
遮断によるものではなく、
空間そのものの重力変化によってもたらされます。
また、
重力の比重の変化を行う事で、
同じ向きのイメージでも違った階層にイメージを構築する事が出来ます。
動的イメージ時に遮断によって得られた空間変化に、
これを加える事で空間のバリエーションを増やす事が出来ます。
この点において気を付けなくてはいけないのは、
物質化された止めのイメージには流動性がなく、
紙面における白い部分は紙面外にはみ出します。
つまり一定の遮断を行った空間での配置は、
紙面そのものへの窮屈さを生み、
情報に圧迫感を与えるという事です。
なので実際のところ今回の画像のような感じで、
多用するのは避けて、
やはり要所要所での見極めで使った方が良いと思います。
コツとしては、「情報」に対して重力の影響を与える事が出来れば、
その時点で使用を控えバランスを整えましょう。
重要な事は、
動的グループと常に一対で考え、
情報にとっていかにすれば丁度良い重力なのかを意識しながら、
配置すればおのずと量や位置、向きがわかります。