花形草食活字を愛でる その129

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止めグループを重ね繋ぎ合わせるとどうなるのか。
あんなに紙面を圧倒していた止めグループは、
「静か」になります。
動的グループの時にも説明をしましたが、
ぶつかる瞬間のインパクトは水滴が結合吸収しあう瞬間を、
クローズアップしたという点では共通です。
止まっていたグループは、
ますます止まる事になり、
ますます物質化される事になります。
今回の画像を見て貰うと勘のいい人は既にお気づきかもしれませんが、
それはもう日本庭園の「庭石」を彷彿とさせる形状になっています。
「根」の部分を利用し結合する事で、
元々短かった「根」がさらに短くなり、
ますます楕円としての形状が表に出てくるのです。
とくに止めグループ同士の連結作業は、
静かに慎重に行わなければなりません。
何故なら、
短い「根」なのですが、
十分に空間を切り取る能力があるからです。
出来れば、
お互いの根を合わせるように配置し、
出来るだけ「根」が外に出さないようにしましょう。
基本的に出さないというルールを作ってしまえば、
いざ重要な局面で出すという選択肢によって、
画像のように隔てた空間配置でも、
空間毎の変化を与える事が出来ます。
また、
このように止めグループで遮断する事での、
空間分解は可能になっていますので、
動的グループとも組み合わせる事でも、
紙面への影響を作りだす事が出来ます。
それは追々書いていくとして、
注意点もありまして、
止めグループのみで遮断して空間分解を行う場合は、
出来れば飛び出る「根」の向きが一定の側の方が、
対称となる空間との違いわかりやすいという事です。
これも逆を言えば、
隔てるだけ隔てておいて、
同じ空間にしたりと、
バランスを変えれる訳ですが、
動的グループとのバランスを考えると、
基本所作として一定の方向に「根」の飛び出る方向を同一の空間にすべきかと思います。
あ、それと重力の方向の配慮も忘れずに!!

つづく。