花形装飾活字を愛でる その146

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エンスヘデ活字シリーズ60の花形装飾活字のアウトライン化したデータ差し上げます。
詳しくは
http://www.fengfeeldesign.org/printshop/insatu/printers_flowers/ensuhede/index.htmlをご覧ください。
お待ちしております。

「異質グループ」についてです。
動いている訳でも止まっている訳でもない彼らの役割は、
水草によって変化し続ける紙面を確認する為にあります。
つまりアクセント。
先の「波紋」「対岸」「道標」にイレギュラーを発生させます。
純粋な自然の動きに対して人工的な不自然さを引率し、
現象をその場に定着させる働きがあります。
そのままだと、
ずんぐりむっくりした、ただのいらない子らなので、
普段は単体で使う事はまずありません。
綺麗な配置に少しの汚い違和感を入れる事で、
味気の無さを解消するという灰汁のような存在なのです。
ただ、優等生だけでは得られないクセみたいなものを演出する、
水草を構成する上でとても大切なグループと言えます。
でもまあ美しさを追求する上では使う事もないと思います。
リアリティの部分として、
何か足らないと感じたら彼らの事を思い出してみてください。